宇佐神宮は、全国に4万社あまり存在するといわれている八幡宮の総本宮で、宇佐市の御許山のふもとに位置し、八幡大神(応神天皇)、比売大神、神功皇后を祭神としています。
伊勢神宮に次ぐ「第二の宗廟」として皇室の崇敬が篤く、一般にも特に武門の神として慕われ、全国各地に勧請されました。
託宣の神としても知られ、弓削道鏡が皇位に就こうとしたのを勅使・和気清麻呂をして押しとどめた「宇佐八幡神託事件」は有名です。
本殿は「八幡造」とよばれるもので、国宝に指定されています。
「一の宮」とは、かつての令制国(たとえば、宇佐神宮の場合は「豊前国」がそれにあたる。)のなかで、もっとも社格が高いと一般に見られていた神社のことをいいます。
京都から地方の国府に赴任してきた国司の大切な仕事として、国内の主だった神社を巡回して幣帛を捧げる「国司巡拝」がありました。
平安時代以降、この国府からの巡拝の順番を「一の宮」「二の宮」「三の宮」と表したことによって、「一の宮」ということばが生まれたとされています。
巡拝の風習が廃れて以降も、「一の宮」ということば自体は残りましたが、その後の国府の移転や在地豪族の勢力関係などによって、「一の宮」と目される神社が、時代によって変遷することもしばしばありました。
宇佐神宮の所在地や地図、連絡先などは次のとおりです。
(モバイル用地図が見づらい場合は パソコン・モバイル兼用ページ の地図をご覧ください。)
名称 | 宇佐神宮 |
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読み仮名 | うさじんぐう |
主祭神 | 八幡大神(応神天皇)・比売大神・神功皇后 | 旧社格 | 官幣大社 |
郵便番号 | 872-0102 |
所在地 | 大分県宇佐市南宇佐2859 |
電話番号 | 0978-37-0001 |
ホームページ | [リンクをクリック] リンク先ホームページがある場合には、それぞれの神社の由緒のほか、授与品や御朱印の取扱い、駐車場や交通アクセス、初詣や七五三、例大祭をはじめとする各種行事の案内、行事の際の交通規制の情報などが掲載されていることがあります。 |
交通手段 | JR日豊本線宇佐駅から車で約5分 |
備考 |
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「社格」というのは、神社の等級を表したものですが、7世紀後半、特に天武天皇の時代を画期として、「官社制」とよばれる制度が導入され、諸国の神社は国家による統制を受けるようになります。
明治以前の社格を大まかに分類すれば、中央の神祇官から幣帛を受ける「官幣社」と、地方の国司から幣帛を受ける「国幣社」からなっていました。
こうした神社の名前と社格のリストが平安初期の延長5年(927年)にまとめられた『延喜式』のなかに含まれており(「神名帳」)、リストに掲載された神社を「式内社」と呼ぶこともあります。
いっぽう、王政復古が成った明治時代に入ると、国では延喜の古制をもとにして、新しい社格制度を模索するようになります。
その結果、明治4年に太政官布告として制定されたものが、「近代社格制度」と呼ばれ、戦後は公式には廃止されているものの、今でも神社の格式を表すのに「旧社格」として用いられることがあります。
近代社格制度では、国内の神社は大きく「官社」(官幣社、国幣社)、「諸社」(府・県社、郷社、村社)、「無格社」に色分けされており、基本的に「官幣社」は「国幣社」より格上とされ、また「官社」のなかでも「官幣大社」、「官幣中社」、「官幣小社」のような大・中・小のランクがありました。
宇佐神宮の場合は、この旧社格(近代社格)でいうところの「官幣大社」にあたっています。
なお、伊勢神宮は国家の宗廟として、この社格制度の対象外とされているほか、国家の忠臣などを祀る「別格官幣社」とよばれる特殊な神社(たとえば、藤原師賢を祀る千葉県成田市の小御門神社および北畠親房、北畠顕家を祀る大阪府大阪市阿倍野区の阿部野神社など)もありました。