オーラメガネ

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世の中には色付きのオーラが見える、あるいは、他人の人生で起きるさまざまなことが、画像として肉体に張り付いているように見えるなどといった、特殊な超能力をもった人がいることはいる。

そこまでの超能力は、さすがに体質的にというか、一般人にといっては難しいものだが、超能力まではいかなくとも、生体を包むオーラがなんとなく見えるようになる術であれば、ないこともない。

今はどうか知らないが、昔、ポラックスヘレンという会社で「オーラメガネ」なる商品が販売されていて、それでトレーニングをすれば、素人でもある程度のオーラが見えるようになったものだった。

このメガネは、厚紙にセロファンのようなものを貼り付けたような、単純なつくりだが、そのセロファンの部分には、シアニン染料という、赤紫色の特殊なものが使われている。

この「オーラメガネ」ごしに毎日1時間ほど光を見ると、目のなかの桿体細胞と錐体細胞のどちらがよく働くのかが逆転してくるというのだ。

トンネルに入ると最初は暗いが徐々にはっきりと見え、トンネルを出ると眩しくて最初は何も見えないが徐々に目が見えるようになるというのは、桿体細胞と錐体細胞の切り替わり、いわゆる明順応、暗順応が起きているためだ。

何かこれに近い操作を「オーラメガネ」のトレーニングは行うということなのらしい。

両手の5本の指を、ぎりぎり付かず離れず程度のところまで持ってきて、そのまま遠ざかったり近づけたりを繰り返していると、やがて指の間に白い光の線のようなものが浮き上がっているのがわかるが、これが「オーラメガネ」で視力開発したあとのオーラの見え方だ。

個別の指そのものを見ると、表面から磁力線かなにかのようなものが細かく振動しながらでているのがわかり、これもオーラということになる。

ある程度慣れてくれば、いろいろなものがオーラを発しているのがわかるが、できればほんの月明かり程度の薄暗がりのほうが、オーラがよく見えることだろう。

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