パワースポットになっている特定の神社に行けば、特定のチャクラが刺激されるというのは、理屈としては何となく合っているだろうと思う。
たとえば、学問の神様として知られる湯島天神あたりに行けば、物事を見通す力を開発できるという、眉間の上部にあるアジナチャクラ、いわゆる第三の眼が活性化されるのではないかという話になる。
ただ、実際のところどうなのかといえば、その神社の御利益として喧伝されていることと、その内容に近いチャクラとは、かならずしもぴったりと対応しているとはいえないような感じだ。
湯島天神を例に挙げたが、ここはたしかに都心にありながらも、一種のパワースポットのようになっている場所であるし、やはり学問や芸能といった方面での御利益は期待できると思われる。
しかし、私の場合、この神社に近づくと、尾てい骨の下のあたりにあるとされるムーラダーラチャクラが刺激されてチクチクとした痛みがあり、思わず思わずおしりを押さえてしまうので、通行人からは何か別の病気と間違えられるかもしれない。
ムーラダーラチャクラは、学問云々というよりも、生命力全体を司っているようなチャクラで、私はどちらかといえば居弱体質なので、このチャクラが活性化する機会というのはごく少なく、ずいぶんと珍しいことだと思ってしまう。
そのほかの神社仏閣でも、チャクラが反応するということはあるのだが、御利益の内容からはかなり外れていて、なぜそのチャクラなのかという理由がよくわからないようなものもけっこうある。
神社には主祭神が本殿に祀られているほかにも、けっこうな力をもった、別の神を祀る摂社や末社があるのでそのせいなのか、一般に知られている内容とは本当の御利益の内容が異なっているのか、たまたま私だけ特殊なのか、いまのところよくわからない。