人工精霊の大きさ

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人工精霊やタルパを作る場合に、等身大のものにしようとしても、「大きなものはエネルギーを消費する」という常識が壁になって、上手くできない可能性があるということは記した。

ネットなどを見ると案外と「等身大」という設定が多いので本当かなと思うのだが、最初のうちから無理をしてまで等身大のものを作る必要はないだろう。

おそらくだが、気が見えるとか、妖精が見えるとかいった特殊能力のない人が人工精霊やタルパのようなものを作ったとしても、最初のうちは、何となくかげろうのようなゆらゆらとした輪郭が見えるだけとか、あるいは人工精霊の名前を呼んだ時に、とつぜん空間の一点だけが光ったとか、その程度でしか知覚することはできないだろう。

もし「かげろうのようなゆらゆらとした輪郭が見えるだけ」の姿で等身大の人工精霊が現れたとしたら、自分で作ったものにもかかわらず、幽霊かお化けと勘違いして、追い出してしまったりはしないだろうか。

私は実は、他人が作った人工精霊を悪霊か何かが来たと勘違いして、呪文を唱えて追い返してしまったことがある。
あとから考えれば大失敗だが、ちょうど人が寝ているときに「こんにちわー」と言って布団の上をバシバシ叩くので、霊だとしか思えなかったのだ。
まあ冷静になってみれば、悪霊が「こんにちわー」などと挨拶するものかという話ではあるのだが。

それではどの程度の大きさがよいのかということだが、博物館などに行くと、戦国武将や大名などが肌身離さず戦場に持っていったといういわれるある、厨子に入った小さな念持仏のようなものが置いてあったりする。
あのくらいの手のひらサイズのものであれば、まず幽霊などと間違えることはないだろうし、エネルギーの補充も容易なので、実用にはちょうどよいのではないかと思う。

なお、人工精霊というのはたまに成長するもので、知らぬ間に身長が伸びていたりすることがあるが、それでももともとのサイズが小さなものであれば、巨大化して等身大になるようなことはないであろう。