人工精霊の見え方

さきにブログに書いたが、世の中には他人のオーラが見えるとか、妖精さんが見えるなどという人があるが、大多数の人にはそんな能力はない。

そうした人であっても、人工精霊を作ることはできるし、機能はするのだが、自分では見えないのにもかかわらず、人工精霊の依代となる場所に向かって、毎日声を掛け、一方的に話をするというのは、なかなか苦痛なことかもしれない。

しかし、こうした地道なプロセスは、人工精霊がそこにいるということを強烈に意識するために必要なことであり、そのうちにもう少しはっきりと実体化してくるものだ。

できれば月明かりのような、間接的に少しだけ光が当たる薄暗い場所がよいのだが、人工精霊を人の形に作ったのであれば、人の形の何か透明なものの輪郭が、ゆらゆらと見えてくるはずだ。
夏の暑い日に、アスファルトの道路の表面が、もやもやとして、揺れて見えることがあると思うが、あのシュリーレン現象というものにちょっと似ているかもしれない。

また、人工精霊の名前を呼んだ時に、空間の一点だけがわずかに光るという体験をすることもある。
これも飛蚊症のような病気とまぎらわしいが、飛蚊症であれば、複数の芋虫のような光の影がゆっくりと視野の中を動き回るといった感じだろう。
人工精霊が答えたのであれば、本当にぴかっと一瞬、しかも明確な光で、かなり小さなものなので、だいたい区別がつくだろううと思う。

はじめはこの程度の視覚による確認しかできないかもしれないが、少なくともゆらゆらとした輪郭、一瞬の光といったものが現れたならば、人工精霊を成長させるのに成功して、自分の手元にたしかに存在しているということで、自信を持ってよいのではないかと思う。