人工精霊づくりに行き詰まったとき(2)

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人工精霊の利用目的については、「私の金運をアップさせる」「縁結びをする」「ボディーガードとして霊的な危険から護る」「仕事上のアイデアを示唆する」など何でもよいが、汎用で「何でも私の願い事を叶える」という漠然としたものよりも、個別具体性があったほうが上手くいくのではないかと思う。
ただし、これもコワモテの人工精霊に「縁結び」の用途を設定したり、ひょろひょろで弱そうな人工精霊に「ボディーガード」を要求したりするのは筋違いなので、名前や容姿に相応しいものとしなければならない。
あえて言えば、人工精霊は人間の形ではなくても良く、たとえば「悲しい気分を慰める」目的の人工精霊が「ネコ」の形であっても、また「悪縁を斬る」人工精霊が「日本刀」の形であっても良いわけである。

依り代についても前に記したが、そんなに高価なパワーグッズなど買い揃えなくても、身の周りにある物を、いったん塩や流水で浄化するか、あるいはスピリチュアルなエネルギーを扱える技術がある人なら邪気を無害なエネルギーに変換した上で用いるとよい。
依り代とはいっても、「部屋の中」とか「右肩の上」とか「ホームページの中」とか、実際には特定の場所を設定することも可能だが、初心者にとっては自分の手にとることができる「物」であるほうがわかりやすいだろう。

こうしたもろもろの設定事項が決まったら、A4判の紙に清書するわけだが、できれば市販の「瞑想CD」や「ヒーリング音楽CD」のようなものを聞いた上で、リラックスした状態で行うというのが効率がよい。
100円ショップで買ったもので良いのだが、「スピリチュアルな手段で願いごとをする時以外は絶対に使わないペン」などといったものをあらかじめ決めておいて、そのペンで書くようにすれば、なお効果的かもしれない。
この人工精霊の設定を清書するときには、紙とペン、それと依り代以外は机の上に何も置かないといった、雑念を避ける工夫をするのが望ましい。
清書した紙のタイトルとして、「人工精霊の設定」などと、これ見よがしに大きく書いておくのもポイントで、つまらないことと思えるが、こうした「いかにもそれっぽい演出」というのが、人工精霊づくりを成功させるコツである。

書き終わった設定の用紙を机の上に置いて、「今から人工精霊を創造する」と唱えるだけで、そんなことがあるかと言われそうだが、通常はいちおう人工精霊が作られる。
いちおうと書いたのは、そのままでは弱すぎて目に見えない場合があるし、良く言われる「視覚化」というのは、実は作ってから育てる過程のほうが、本当の勝負ではないかと思われるからだ。

(※ 長いので「人工精霊づくりに行き詰まったとき(3)」に続けます)