手相というのは、先天的に、その人がどのよう性格の持ち主であるかどうかを判断するだけではなく、どの時期にどのようなことが起きるかを予測するのにも役立つものだ。
手相占いでいう「流年法」というのがそれにあたり、たとえば、手のひらの真ん中を縦断している「運命線」とよばれるものを考えるのであれば、「頭脳線」と「感情線」にはさまれたエリアを30歳から50歳ぐらいと見て、その間で運命線が途切れているとか、二股に分かれているとか、濃く太く刻まれているとかで、その年齢における状態を判断するわけである。
西洋占星術のようなものであっても、出生したときの天体の配置はネータルチャートとしてあらわし、これはたしかにその人の先天的な性格、行動の傾向などがわかるものだが、そのほかにもトランジットやプログレスなどといった手法によって、未来予知をすることが可能になっている。手相も意外にもこれと似たようなものだ。
それでは、いったん手に刻まれた手相は、生まれてから亡くなるまでまったく変化しないのかといえば、どうもそのようなことはなく、人生のなかでのその人の人間的な成長にしたがって、いくらでも書き換わるらしいことを体感している。
私の場合、どうも夜中に寝ている最中に、少しずつ手相が書き換わっているようであり、朝起きた時などに、なぜか運命線だけが、腫れてまではいないものの、くっきりと赤くなっているのを目にすることがある。
以前はまったく気にならなかったが、失業したときに、流年法でみたときの運命線の該当する年代以降ぐらいからの線が心なしか薄くなり、逆にその年齢以前に該当する部分の運命線が濃くなっていたので、逆にいえば、運が上向いてきたときには、運命線は太く濃くなることだろう。
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