神様の眷属とは

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眷属というのは神社仏閣に祀られている神仏と特別な関係がある、その使わしめともいえる取り巻きのことだが、このことばはたとえば薬師如来を守って常に付き従っているバサラ大将などのかなり高位の存在を指す場合がある反面、最近ではどちらかといえば神獣、神使ともよばれる動物の類を指すことが多くなったかもしれない。

有名どころでは、伏見稲荷大社の狐、日吉大社の猿、春日大社の鹿、大神神社の蛇、熊野大社のカラス、三峯神社の山犬、鶴岡八幡宮の鳩などがあって、実際に神社の境内などの禽舎、獣舎でこうした(生身の)動物が飼育されているか、あるいは勝手に住み着いているケースも多い。

当然ながら霊的な、通常であれば目には見えない存在として、こうした眷属というものもいるのであって、割とわかりやすいのは稲荷のキツネ、三峰系統の山犬などで、たとえば狐塚とよばれる石でつくられた小高い塚のあたりに群れていたりすることがあり、願いごとをすると勝手に家までついてくるということは少なからずありそうだ。

人によって見え方は違うのかもしれないが、銀色に光っているような感じで、どうも実物大のキツネのように大きなものかといえばそうではなく、本当にアニメにも出てきそうな手乗りサイズというか、かなり小さなイメージで捉えたほうがよいかもしれない。