工事中の神社の感覚

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世の中には「祀り捨てられた」という言葉がぴったりくるような寂れた神社もある反面、境内の入口からすでに御神気を感じるような神社というのもまだまだあるものだと思う。

ところで、こうした神社の建築物の多くは国宝なり重要文化財なりに指定されていたりするもので、定期的に拝殿や本殿を修理していて、御神体がどこか別の場所に移されているといったことが生じる。

そうした場合にもとのように御神気が感じられるかどうかなのだが、やはりというか、工事中のざわざわとした感覚のほうが先に立って、ちょっと意識しないと昔のように御神気を感じるということはないようだ。

これは工事がすっかり終わってしまって、神社の建築物がもとの輝きを取り戻した状態になれば、御神気のほうも元通りになるというのが常で、その間には御神体を御仮屋から移してきたり儀式を行ったりといった、参拝者にはわからない裏方の努力があるのだろう。

あとは特殊な例として、一定の時期に御神体を通常の里宮にあたる本殿から山の頂上や島の祠に移すのが習わしになっていて、その時期には「神様がいない」と地元の人に思われているようなところでも、似たようなことがあるかもしれない。

いずれにしても、パワースポット巡りなどをしている人の場合は、境内が工事中の場合、それがもともとの神社の波動の状態だとは思わずに、工事が終わったあとで改めて参拝するか、工事中であることを割り引いて考えたほうがよいように思う。