招き猫というカタチ

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特定の形状をしたものが、オカルト的なエネルギーを勝手に集めるというのはあることで、たとえばピラミッドパワーなどというのはよく知られている。

公園などでもピラミッド型の形状をしたオブジェを見かけることがあるが、あのような形状をしたものの下に行ってみても、わずかにパワーを感じ取れるということがある。

いかにも日本っぽいものでいえば、招き猫のようなものも、オカルティックなパワーを集める道具としては適当かもしれない。

招き猫の起源には諸説あって、浅草寺三社権現(浅草神社)、豪徳寺、伏見稲荷、自性院無量寺など、発祥の地と称するものがさまざまある。

たとえば、江戸時代の事績を記した「武江年表」巻之九には、婆さんが貧乏に過ぎて他人の家に居候することになり、泣く泣く飼っていた猫を手放したところ、猫が夢枕に立って「我かたちを造らしめて祭る時は、福徳自在なるべし」と言ったので、猫の像をつくって祀ったら、生業を得てもとの住居に帰れたという話がある。

その後、話を伝え聞いた人が塑像の猫をつくって、浅草神社の鳥居のわきで猫の塑像の貸し借りをするようになって大ヒットしたようだが、4、5年で廃れたらしい。

要するに、江戸時代の終わりごろの流行り神のようなもので、当時はある種の胡散臭さを感じていた人もあったらしいが、それでも今の時代まで命脈を保っていることが重要だ。

あの置き物が「福の神」的なものであると誰もが知っていて、潜在意識にインプットされているわけで、こうしたものはパワーグッズ化させるのにはふさわしい。

この間招き猫型の安い消しゴムを買って、これに笠森観音の黒招き猫の波動を乗せてみたが、なかなかご利益がありそうな感じがある。

波動を転写しただけなので、ちょっと使っているとそのうち波動がなくなってしまうまがい物だが、3Dプリンタでつくった程度には本物そっくりになるはずだ。