マイナンバーとスピリチュアルな解釈

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デジタル時計をふっと見たらゾロ目だったとか、ランダムに引いたくじの番号が1234という連番だったとか、とかく数字というものがスピリチュアルな意味で不思議にかかわってくることはあるものである。

数字の不思議を逆に応用して、特定のスピリチュアルなエネルギーを発生させようという試みも、昔から行われてきたことで、たとえば古代中国の河図洛書などは、
4 9 2
3 5 7
8 1 6
縦でも横でも斜めでも15という数字になる魔方陣(魔法陣ではない)であって、八卦の起源とされているし、西洋でもこの種の魔方陣を災難よけの護符がわりに使うというのはよくある話である。

もう少し数字のオカルティックなパワーを精緻にしたものがラジオニクスで、何ケタかの数字からなるレートを見つけて、そのレートが意味するエネルギーを照射して、願望実現に用いるわけである。

それでは近頃流行りの12ケタのマイナンバーは、ひょっとしたら特定の数字が割り振られると不幸になったり、あるいは逆に開運効果が出たりするだろうかといえば、そうはならないような感じがする。

多くの人にとって、マイナンバーは、「自分自身をあらわす一生変わらないたったひとつのかけがえのない数字」というよりも、むしろ「行政が勝手に自分に割り振ってきたありがたみも何もない無機質な数字の羅列」という程度ににしか感じられないだろう。

この「感じ方」というのはなかなか重要で、多くの人がありがた迷惑と感じている限り、たぶんマイナンバーがスピリチュアルな効果を発揮することはない。

ラジオニクスではケタ数が多い数字のほうが精妙なエネルギーを表しうる、たとえば3よりも033のほうが、さらに1033のような数字のほうが、目的にぴったりとしたエネルギーを得るには都合がよいというのが一般的な解釈だ。

そこで、12ケタもあれば、昔ながらの一般的なラジオニクス装置では、かなり有効なエネルギーが扱えそうなのだが、今後はそうもいかなくなってくるかもしれない。

ダイヤル式南京錠のケタ数は3ケタ、銀行口座のパスワードも4ケタ程度という時代には、ケタ数の大きな数字というのはそれだけでも神秘の存在だったので、スピリチュアルな力を存分に発揮できた。

しかし、今回のマイナンバーの登場によって、なにしろ12ケタのような大きなケタ数の数字を「無意味」「迷惑」「勝手」などと感じるような国民的な意識が形成されてしまったのだから、もう12ケタ程度は「神秘」にならなくなってしまった。

既存のラジオニクス装置もそのうち効果を発揮できなくなって、今後は13ケタ以上のダイヤル数がないと、ラジオニクス装置としては認められない時代になりそうな気がする。