千葉神社は、その名の通り千葉市の市街地にある神社だが、もとは北極星を神格化した妙見菩薩を祀っていた。明治時代の廃仏毀釈で神道化して、祭神が天之御中主神にすり替わってしまったが、もとから天之御中主神と妙見菩薩は同一の存在とみなされていたので、今でも全国的な妙見信仰の中心にあることは間違いない。
菩薩とはいうが、道教の北極星信仰とも習合しており、実態がよくつかめない部分も多いのだが、かなり他の神社で祀られている神々とは性質が異なっているのは確かだろう。
常に北天にあってほとんど動かず、方位を指し示す目印になる北極星を神格化したということで、公式にも方位除、除災招福が御利益となっていて、たしかに独特の感じがある神社かと思う。
メディアでパワースポットとして採り上げられることが多いせいか、私が参拝したときには随分と若い女性ばかりが1階の賽銭箱の辺りにたくさん居たが、本殿は2階建てになっているので、ここは1階だけでなく、2階もお詣りしておくと、感覚的にふつうにの神社との違いがはっきりするかもしれない。