プチ断食と能力開花

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人間の三大欲求のなかでも、さすがにどのような人にとっても絶ちにくいものとして「食欲」が挙げられるだろう。
それをあえて断つというのが「断食」という行為だが、うまくいけばダイエット効果ならかなりのものになるし、ダイエット以外の能力にも恵まれるかもしれない。

断食前の注意

断食をするにあたって、前日にいろいろなものを食べておきながら、当日になるといきなり何も食べないという極端なふるまいは望ましくない。
私の場合、断食前3日間程度はフルーツグラノーラのような軽い食事を食べることで調整をしている。
まあたとえば偉いお寺の坊さんでも木喰行といって、火を通したものや肉類などは避けて、木の実を食べるという修行をするものなので、なんちゃって感満載ではあるが、フルーツグラノーラなどはそれに近いといえなくもないだろう。
それから、経験的に断食をするなら3日程度のプチ断食にとどめるのがいちばんよさそうだ。
今では「不食」などという選択をする人もいるというが、仕事をもっている一般人が長期にわたって断食をするのは、やはり無理が大きすぎる。
最低限の投資で最高の結果をもたらすとすれば、週末を断食する程度がちょうどよいのではないだろうか。

断食中に起きること

経験的に、断食の1日目、2日目の中程までは、普通に勉強なり読書なり音楽鑑賞なり、自分の好きなことをして過ごしていても、それほど問題になることはない。人間は少々お腹が減ったくらいでは倒れることなどないはずだ。

ただし、この間には水だけは切らさないようにしたほうがよいだろうし、断食とはいっても、水まで断つということではないはずだ。

2日目も中程をすぎると、さすがに猛烈にお腹がすいてきて、食べたくて仕方がない状態になるのだが、ここは水でも飲んで我慢のしどころとなる。

我慢ができないことといえば、ひどい頭痛というのが挙げられるかもしれない。この頭痛というのは、ミネラル、特に塩分不足が原因とされているので、たとえばトマトジュースのような(食塩入りの)ものを水のかわりに飲むようにするなど、各自工夫をするとよい。

断食中の便通についてだが、宿便が排出されるというのはたしかにあるようで、粘度が高く黒いという感じだ。まあ宿便など理論的にあり得ないという人もいるのだが、感覚としてはたしかに通常とは違うものだ。

また、ブドウ糖のかわりに、脂肪からケトン体がつくられて消費されるということがいわれており、その変化の一端として、生臭い、あるいは加齢臭とでもいうのか、そうしたちょっと普通ではない尿が出ることもある。

3日目はさすがに空腹が限界となるので、断食は終了だ。

断食後もいきなりガツガツと食べるのではなく、おかゆのような軽めのものから、たんだんと体を慣らしていくとよい。ここでガッツリいってしまうと、お腹をこわす原因になる。

断食の効果とは

プチ断食とはいっても、体質改善という意味での効果は大きい。
たとえば、私の経験では、68キロの体重が1か月の間に65キロと3キロ痩せて、さらにそこから半年で55キロまで痩せたという実績がある。
半年で13キロなら効果としては胸を張ってよい数字なのではないか。

それとともに、体に良くない食事を食べるとお腹を壊すという妙な能力も生まれたが、これは能力というべきか何というべきか。
これのおかげでハンバーガーなどのジャンクフードは食べるのが難しくなったし、牛丼などの肉類なども、なかなか食べづらくなってしまった。
ただし、同じ肉であっても品質のよいものではお腹を壊すことはないので、やはり体に対する良し悪しが基準となっているようなのだ。