アファメーションとペンダント 3

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前回の続きで、もしも潜在意識が「ブラック企業で10万円」を選択してしまうことを防止するというのであれば、潜在意識のなかでも、「主人(この場合は「自分」、すなわち顕在意識のレベルの思考)の命令を忠実に聞いてくれる潜在意識」と、「主人の言葉を聞いたらその意図を理解して自己判断で効率性を加味しながら処理してくれる潜在意識」といった、潜在意識の2つの側面を常に想定しておくという方法がある。

伊勢神宮が波動的にわかりやすいので例に挙げると、伊勢神宮の内宮の一番奥、正宮に祀られているのは「天照大御神」である。その正宮から少し離れたところには、荒祭宮とよばれる宮があり、ここには「天照大御神荒御魂」が祀られている。
さて「天照大御神」と「天照大御神荒御魂」は同一の神なのか、それとも違うのかといえば、そうともいえるし違うともいえる。
これは、神のおだやかなはたらきを「和御魂」として正宮のほうに、神の荒々しい働きを「荒御魂」として別宮である荒祭宮に祀ったものなので、同じ「天照大御神」の違う側面を、名前をつけた別個に祀ったということになり、その意味では同じ神であるわけだ。
しかし、神社に行くと少しは何らかの感触が得られるという体質の人であれば、荒祭宮のほうがはっきりとして力強いエネルギーを感じ、同一とはあまり思わないかもしれない。

別に神といわずとも、世の中には、いつもはニコニコしているのに、怒ると怖い人というものもたまにいる。
「ニコニコ」のほうが和御魂で、「怒ると怖い」が荒御魂が出現した状態であるわけだが、荒御魂の状態を見れば「人が変わったように」という比喩が咄嗟に口を突いて出るはずだ。
これは要するに、和御魂と荒御魂を、半分くらいは「別人格」と見なしているのと同じことだ。

こうしたことの応用で、同じ自分の潜在意識とはいってもいくつもの側面があるわけだから、考えずに黙々と主人から命令された願望を実現させようとする潜在意識、効率を考えてオリジナルのアレンジをしながら勝手に動く潜在意識のそれぞれに、普段から名前を付けておいて、後者のほうに「10万円を得る」という願望を依頼すればよいということになる。
名前は和御魂、荒御魂のようなものでも、愛衣ちゃん、伊織ちゃんのような人名でもかまわないが、名は体を表すというにふさわしい名前を心を込めて付けるとよい。