土星の影響力

男女の相性を簡単に判断する方法として、男性が生まれたときの太陽の位置、女性が生まれたときの金星の位置とを比較して、それが良い角度を保っているかどうかというのがある。

たとえば、彼の太陽が蠍座にあって、彼女の金星が魚座にあり、双方がちょうど120度離れた関係、トライン、トリンなどというが、それが当てはまれば相性は抜群、などというものだ。

当然といえば当然だが、これは半分くらいは座興のようなもので、西洋占星術の世界もそれほど単純ではないし、だいたい素人がわかるほど単純ならばプロの占星術師などが存在しようはずもない。

太陽や金星以外にも、木星でも土星でも天王星でも、いろいろな天体があるわけだし、それらの位置関係、いわゆるアスペクトを見なければならない。
それも出生の位置、ネータルとよばれるものと、プログレスとよばれる進行させた天体の位置、さらにはトランジットという現在の天体の位置まで、もろもろあわせて観なければならないし、ハウスはどうか、トロピカル方式で解釈するのか、それともサイデリアル方式か、いろいろ考ええればさらに複雑だ。
天体そのものの象意にしても、太陽が夫をあらわすこともあれば、マンデン占星術などでは国家をあらわすこともあるし、その時々で判断をしなければならない。

こうした見ると、素人にはやっぱり難しいということはわかるが、素人がちょっとかじれば分かるくらいのもので、しかも影響が甚大になりそうなのが、土星が絡むアスペクトだ。

土星は制限、束縛などといった意味があり、いわゆるマレフィック、凶星として知られている。
どのハウスで発生したのか、また他の天体とのアスペクトはどうかといったことでも違ってくるが、たとえばプログレスした天体とトランジットの土星が90度でスクエア、などといった凶角をとった場合なると、仕事を辞めるとか、社会的になんらかの制裁を食らうとか、離婚をするとか、ともかく人生の中での大きな試練が起きやすい。

やっかいなことに、土星というのは月などと違って、きわめて運行の遅い天体なので、その悪い影響を脱し切るのにも、それなりの時間がかかってしまう。
ということで、土星が何らかのかたちでかかわる時期というのは、人生の中でも低迷期になりやすいことは覚えておいて、事前準備はしておいたほうがよいかもしれない。
事前準備といってもいろいろあるが、手っ取り早くいえば、何らかの技術を身につけるなり、お金を貯めるなり、人脈をつくるなりといった、人生の好調な時期に将来に向けた蓄えを残しておくことだろう。