神社に呼ばれるとは -豊川稲荷

「神社に呼ばれる」、ということばどおりに、一般に「呼ばれる」のは神社のほうが多いが、仏教系の寺院であっても呼ばれることがある。ただ、よくよく考えてみれば、神仏習合でどこかに神道的な雰囲気も残しているというところだったりしないこともない。

初詣で100万人以上というむちゃくちゃな人数を集める豊川稲荷などは、この「呼ぶ」という能力にかけては、私史上最強という感じがする。
むかし、車で全国を旅していたころ、豊川付近でなぜか日が暮れて、翌朝に豊川稲荷を参拝してから出発というパターンが異様に多かった。
距離からすると、別に豊川でそんなにも泊まらなければならない合理的な必然性がないのに、なぜか寄り道とか渋滞とかのために、ぴったりと豊川付近で日がくれるのだ。

さすがに気持ち悪いので、豊川を外れるように東名道を通らがに中央道を通って帰ろうと意図的にルート変更したことがあったのだが、このときになぜか三遠南信自動車道に入り込んでしまい、途中で国道に降りて道なりに進んだら、そのまま豊川に連れていかれてしまったことがあって、さまがに神霊侮りがたしと思ったことがある。

豊川稲荷は、同じ稲荷でもダキニ系のため、ちょっと独特な感じではある。ただ、強力なことはたしかで、奥の院や霊狐塚は、誰でもただならぬ雰囲気を感じることだろう。

それにくらべると、稲荷本殿に近い側というのは、建物配置的にも開放感があるし、もっとからっとしているというか、まあ余所行きの顔をしているといったほうがよいのかもしれない。

ここは強すぎるパワースポットに行ってしまうと、場合によってはその強さのために気分が悪くなる人もいるかもしれないが、強いだけで、そんなに悪いものではない。