神社に呼ばれるとは -多賀大社

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多賀大社は、イザナギ、イザナミという、わが国の国産みにかかわった神々を祀っている神社で、伊勢神宮のアマテラスはその子にあたることから、中世、伊勢神宮をめぐったのに多賀大社を訪れないのは「片参り」だと宣伝されたというところでもある。

ここもなぜか旅をしていると、日暮れの時分にさしかかってしまうので、とりあえず彦根に宿泊して、翌朝お参りするというパターンが非常に多かった。最初はたしか、道をまちがえてしまい、なぜか多賀大社の前に来てしまったというパターンだったような気もする。

古い時代からあった神社ではあることはたしかで、いまは取り払われているが、神仏習合で別当寺なども置かれていたために、境内はかなり広く感じられる。
ただし、歴史のなかで何度も火災に遭っているので、拝殿などは再建された建物ということになる。
檜皮葺の拝殿はなかなかみごとで均整がとれていて、相当に古い時代のものかとおもったら、これも実は昭和になってから建てられたものだという。

拝殿の脇には、森のなかを抜けるようになっている道があり、ここの途中に金咲稲荷神社というのが祀られている。
稲荷とはいってもそれほどあやしいものではなく、金運の御利益はたしかにありそうなので、ちょくちょく寄らせてもらっているところだ。

この多賀大社では、拝殿の脇の小さな机に住所・氏名を書く紙が置いてあるので、書いてかたわらにあるポストに投函すると、以後はいろいろな行事の案内などを郵便で送ってもらえるようになる。
遠隔で夏越の祓なども受け付けてもらえるようなので、機会があれば受けることをおすすめしたいところだ。