神社に呼ばれるとは -お呼びでない場合

「神社に呼ばれる」というのであれば、どうあがいてもその神社の前に引き出されてしまうことになるのだが、逆に、こちらから呼ばれもしないのに押しかけていったところ、にべもなく拒否されてしまう場合というのも存在する。

これは私が旅行中にちょうど地図で見つけたある神社仏閣のひとつに出向いたときのことだが、崖の上に建っていたその神社仏閣の建物が見える位置まできたので、とりあえず近くの駐車場を探して、そこに車を置いて徒歩で向かった。

ところが、道が途中で切れていて、その神社仏閣に行くことができなかったので、また車に乗ってもう少し近くまで行って、そこにあった駐車場に止めて、また徒歩で向かったところ、またしても道が別のところに通じていて、行くことができなかった。

さらに、こんどは強引に境内のなかまで直接車で乗り付けようとして、また車に乗って駐車場を出たところ、今度は道を間違ったのが、ぜんぜん違う方向に出てしまい、ようやくあきらめたということがある。

神社仏閣の建物そのものは、ほんとうに目と鼻の先に見えているのに、どうしてもそこに行きつくことができない。
よほど歓迎されていなかったのだろうとは思うが、どんなに頑張っても呼ばれるときには呼ばれる反面、呼ばれないときには、このように徹底的に拒否されることもあるのである。

これもまったく理由に思い当たるふしがなく、向こうから教えてもくれないので、いったいどうなっているのかわからない。

ちなみに、その神社仏閣について、正確に名称をいうつもりはないのであるが、ある海岸の付近に位置している、比較的高台にある目立つところであり、観光名所というほどではないものの、地元の自治体が推奨している観光パンフレットなどには掲載されることもある、それなりにマイナーというほどではない場所だといっておこう。