ポイント
安房神社の社殿そのものは新しいのですが、その後ろは太古から存在すると思われる巨大な岩陰であり、御仮舎の後ろも森が続いていて、かなりのパワースポットになっています。
また、上の宮の玉垣を下ったところにある末社の厳島社も岩の中に鎮座しており、古代に神様の降臨を仰いで祭りを行った磐座の跡だったのではないかといわれているところです。
安房神社の上の宮のご祭神は、古代の朝廷で祭祀を司った忌部氏の祖神である天太玉命で、境内には阿波(徳島県)の忌部氏を率いて新天地の安房(千葉)にやってきて開拓をすすめたという天富命を祀る摂社の下の宮もあります。
そのため、基本的に新しく創意工夫をして仕事にチャレンジするとか、航海を含めた旅の安全(いまの時代であれば自動車安全とか)などをお祈りしながら、厳島社から上の宮、下の宮と少し時間をかけて巡ってもよいと思います。
境内は広いので、疲れたら入口をちょっと入ったあたりにある「安房あづち茶屋」でのんびり時間を過ごすのもおすすめです。
なお、境内の入口近い場所には「忌部塚」があり、ここは境内の洞窟遺跡から発掘された弥生時代の人骨を合葬したものといいますが、純粋な境内のパワースポット的な波動と比べると一種独特で霊的な感じがしますので、特にご先祖に関わりがあるということでなければ、敬して遠ざけるでもよいと思います。
案内地図
概要
- 所在地
- 千葉県館山市大神宮589
- 交通手段
- JR内房線館山駅から車で約20分
- 電話番号
- 0470-28-0034
- ホームページ
- [リンク]
- 主祭神
- 天太玉命
- その他
- 参道奥に無料駐車場があります。
現在の徳島県にあたる阿波国を開拓した忌部氏の祖である天富命が、さらなる土地を求めて現在の千葉県の一部である安房国にたどりついたことがはじまりとなっています。
この安房神社の境内は、上古には海岸線に近い位置にあったらしく、境内の洞窟からは弥生時代以前とされる人骨が出土しており、現在は「忌部塚」として祀られています。
境内には「上の宮」として天太玉命が、「下の宮」には天富命が祀られているほか、相殿神として殖産興業にかかわる神々が多く祀られています。