ポイント
高瀬神社の鎮座地はあまり交通便利な場所ではなさそうですが、初詣や七五三などではかなりの参拝者を集めており、祭神が大国主命であることから、縁結びや五穀豊穣、健康長寿などによいとされ、特に最近は縁結び目当てで参拝する人が多いようです。
大国主命が活躍する因幡の白ウサギの神話にあやかって、拝殿の前にはかわいらしい「なでうさぎ」の銅像が置かれて人気スポットとなっているほか、境内にバンケットホールがあり、神前結婚式も盛んに行われています。
そうしたことから、現在では社頭に何となく華やかな雰囲気がありますが、元はもう少し大国主命らしい、どっしりと厚みのある波動を醸しだしていたかもしれないなという感じがします。
個人的には旅行中に何度も道を間違えて、その都度この神社の前に来てしまい、ついに観念して(?)参拝をしたという、ちょっと思い出深い神社です。
こちらの高瀬神社の手水鉢の中には、国指定史跡の高瀬遺跡から発掘された古代の柱が沈められているそうなので、参拝の際にはのぞいてみるとよいと思います。
案内地図
概要
- 所在地
- 富山県南砺市高瀬291
- 交通手段
- JR城端線福野駅から車で約5分
- 電話番号
- 0763-82-0932
- ホームページ
- [リンク]
- 主祭神
- 大己貴命・天活玉命・五十猛命
- その他
- 神社の正面左手に無料駐車場あり。
中世には神仏習合で勧学院が別当寺として置かれ、多くの荘園と三百坊もの寺坊を抱えて栄えていたものの、その後一向一揆のために高瀬神社は焼失し、祢宜も疎開して荒れ果てたといいます。
江戸時代に入ると、加賀藩の前田家によって高瀬神社は再興され、大正時代には国幣小社となっています。
高瀬神社は越中国一宮を称していますが、他にも越中国では国府移転などの歴史的な経緯から、雄山神社、気多神社、射水神社がそれぞれ一宮を称しています。