ポイント
那谷寺は、私も個人的に呼ばれるようにして何度も訪れているお寺で、岩山がむき出しになっている新緑や紅葉シーズンの「奇岩遊仙境」は、たいへん絵になる魅力的な風景です。
京都の清水寺のような懸崖造りの「大悲閣」にこちらの御本尊があり、ちょっとした洞窟のなかをぐるっと回って出るような順路になっているのですが、パワーが篭もるというか、なかなか仏教系の強力な波動が感じられるところです。
境内でもいちばん奥の「若宮白山神社」などは、もっと違ったシャープな感じで、やはり霊山とうたわれた白山信仰の本場というイメージが合います。
修験道や神仏習合の雰囲気をまだ残しているような神社仏閣は、この那谷寺に限らず、全体として強力なパワースポットになっていると思います。
境内は広いので、順路に沿って進むと1時間くらいはすぐに過ぎてしまいますが、私などはこちらに来たときには粟津温泉のお湯に浸かるのも楽しみで、ゆったりとした気分になるには最適です。
案内地図
概要
- 所在地
- 石川県小松市那谷町ユ122
- 交通手段
- 北陸道小松インターから車で30分
- 電話番号
- 0761-65-2111
- ホームページ
- [リンク]
- 本尊
- 薬師如来
- その他
- 境内入口に無料駐車場。拝観料大人600円、特別拝観は200円プラス。
奈良時代に僧泰澄が夢のお告げにより千手観音の像を刻んで安置したのがはじまりとされ、その後、西国三十三箇所の第1番・那智山と、第33番・谷汲山から1字ずつをとって、花山院が「那谷寺」の寺号に改めたといいます。
現在の建物は、加賀藩主の前田利常が再建したもので、大悲閣(観音堂)、三重塔、庫裏などが国重要文化財、庫裏庭園は国名勝となっています。
岩山がそそりたつ境内の「遊仙境」の絶景は古くから知られていて、江戸時代には「奥の細道」の道すがら、俳人・松尾芭蕉が訪れています。