ポイント
金峰山寺は、現在も修験道の宗派のひとつである金峰山修験本宗の本山となっており、歴史的な経過からしても、とても信仰上重要な位置を占めていたお寺です。
金峰山寺は吉野の山深くにありますので、ケーブルカーであってもマイカーの観光駐車場利用であっても、舗装されてはいるものの、かなりの坂道を歩かなければならず、ちょっとハードな行程となります。
しかし、山全体が修行の場であって、一種のパワースポットということができますし、吉野は昔から桜の名所とされていましたので、特に桜の時期に訪れると、多くのパワーをチャージできることと思います。
金峰山の本堂の「蔵王堂」は、外から見ただけでも壮大で圧倒されてしまいますが、特別拝観の期間であれば、ぜひとも堂内に入って、身の丈7メートル、全身をラピスラズリの青色で覆われた、ご本尊の蔵王権現のエネルギーに触れてみてください。
穢れを清めるすさまじいほどのパワーは、やはり神仏習合のなかで誕生した修験道の特徴かと思いますので、魔除けとか迷いを振り切るという意味では特にご利益がありそうです。
案内地図
概要
- 所在地
- 奈良県吉野郡吉野町吉野山2500
- 交通手段
- ロープウェイ吉野山駅から徒歩10分
- 電話番号
- 0746-32-8371
- ホームページ
- [リンク]
- 本尊
- 蔵王権現
- その他
- 拝観料500円、特別御開帳1000円。車は吉野山観光駐車場から徒歩30分。
白鳳年間に役小角がこの山に入り修行のすえ、蔵王権現を感得して、その像を山中の桜の木に刻んで祀ったというのが由来となっており、以後は吉野・大峯の山岳霊場の中心として栄え、僧兵も多く抱えていたことから、南北朝時代には南朝方の拠点にもなっていました。
本堂の蔵王堂は天正年間に建立されたもので、古来の木造建築としては東大寺大仏殿に次ぐ規模とされる大きなもので、国宝に指定されています。