ポイント
大山祗神社は、古くから大三島に鎮座する神社で、静岡県三島市の「三嶋大社」とともに、全国にある「大山祇神社」の総本社とされている神社です。
島にあるのに山の神様をお祀りしているのも面白いですが、この大山祗神社はたしかに鷲ヶ頭山という山のふもとに建てられており、山から湧き出た水が川を流れ下り、集まって海になるという物語を考えると、とても深淵な感じがします。
山の神、海上交通の神であるとともに、戦いの神としても知られ、奉納された多くの甲冑や刀剣を宝物館に収めていますが、パワースポットとして強力ではあるものの、コワモテで凄みがあるという感じではなく、もっとからっとさわやかな雰囲気です。
ここはクスノキが群生していることで知られていて、境内の浄化にも一役買っているようなのですが、真ん中の「乎千命御手植の楠」は樹齢2600年で、息を止めて3周すると願い事が叶うらしいです。
本殿の裏の方にも小さいですが、安産の神様として木花開耶姫命、火照命、火須勢理命、火遠理命をお祀りする「姫子邑神社」のような摂社があり、みずみずしいクスノキに囲まれていますので、お参りするとよいと思います。
案内地図
概要
- 所在地
- 愛媛県今治市大三島町宮浦3327
- 交通手段
- しまなみ海道大三島インターから車で5分
- 電話番号
- 0897-82-0032
- ホームページ
- [リンク](瀬戸内しまなみ海道振興協議会)
- 主祭神
- 大山積神
- その他
- 藤公園町営駐車場を利用。境内無料、宝物館・海事博物館のみ有料。
中世には三島水軍を率いた越智氏や河野氏が守護神として崇敬しており、各地の武将からも戦勝祈願の寄進があいついだことから、国宝や重要文化財となっている全国の武具や甲冑の8割がここに集まっています。
近代に入っても、初代総理大臣の伊藤博文や、連合艦隊司令長官の山本五十六など、多数が参拝に訪れています。