ポイント
日本海沿岸をドライブするとよくわかりますが、鳥海山は周辺のどこからでも見渡せる目立った山で、祭神の大物忌神は、穢れを厳しく寄せ付けず、これを清める神として古くから崇められていたことがよくわかります。
基本的には清々しい山の気が流れ込んでいると考えてよさそうですが、歴史的な経緯もあわせて考えると、逆境を乗り切る力が欲しいとか、悪運を洗い流して再出発を図りたいといった人にもっともよいのではないかと思います。
なお、この鳥海山大物忌神社は、鳥海山上に「参籠所」として宿泊施設をもっており、夏場には登山をする人の予約を受け付けていますので、山上の本殿にお参りできればさらによいでしょう。
案内地図
概要
- 所在地
- 山形県遊佐町吹浦布倉1
- 交通手段
- JR羽越本線吹浦駅から徒歩約5分
- 電話番号
- 0234-77-2301
- ホームページ
- [リンク]
- 主祭神
- 大物忌神
- その他
- 写真・概要は吹浦口ノ宮のもの。境内・バイパス沿いに駐車場あり。
神社の創建は欽明天皇のころと伝わりますが、鳥海山は古代から活火山として噴火を繰り返していただけに、朝廷からはその神威をたいへん恐れられ、たびたび奉幣や神階授与によって、山の神の怒りをなだめる努力が払われています。
江戸時代までは鳥海修験の本拠地として、山伏らによる厳しい修行の舞台となっていましたが、明治時代以降は神仏分離で神社となり、現在に至ります。
鳥海山の山頂に本殿があり、一般にお参りするのは山麓の吹浦(ふくら)口ノ宮、蕨岡口ノ宮の2か所で、そのうち吹浦口ノ宮にメインの社務所があります。