ポイント
鹿島神宮は、赤い立派な楼門に近い側に拝殿・本殿がありますが、木立の中の奥参道を進んだ先にも奥宮があります。
この入口に近い拝殿のほう、特に拝殿の横側の位置あたりは、たしかにパワースポットというべきものですが、あまり武神という肩書きを意識させない表向きの顔といった感じであるいっぽう、奥宮のほうは、本質的というか、もっと重たい雰囲気になって、エネルギーの違いがよくわかると思います。
古代、九州に向けて防人(さきもり)が出発する際には、この鹿島神宮に無事を祈願したことから、「鹿島立ち」ということばが「旅立ち」の意味で使われており、旅行にかぎらず、事業など物事を勇気を持って新しく始める上でも参拝をしておくとよいでしょう。
境内のかなり奥のほうになりますが、浄化力の強い御手洗の池、地震を引き起こすナマズの頭を押さえているというパワースポットの要石(かなめいし)なども見どころのひとつです。
ペットボトルなどを用意して行けば、鹿島神宮で御手洗池の清水を汲むことができますが、地面を掘ることは禁止されているため、お砂については授与所で頒布しているお祓砂をもいちることになります。
拝殿の反対側にある宝物殿は建物としては小さいですが、展示されているなかに巨大な韴霊剣(ふつのみたまのつるぎ)という霊剣があり、一見する価値はあると思います。
韴霊剣は、タケミカヅチが神武天皇の窮地を救ったときに用いたとされる霊剣で、この鹿島神宮に残っているもの(石上神宮にも同様の剣があります)は、長さが2メートル以上の直刀で、奥宮のような重厚感のある波動です。
また、この鹿島神宮の宝物館のなかには、「悪路王の首」といわれる木製の首が首桶といっしょに展示されており、これは坂上田村麻呂に抗した蝦夷の英雄のアテルイのことだともいわれていますが、波動的な良し悪しとしてはともかく、なかなかインパクトのある展示物だと思いました。
案内地図
概要
- 所在地
- 茨城県鹿嶋市宮中2306-1
- 交通手段
- JR鹿島線鹿島神宮駅から徒歩約10分
- 電話番号
- 0299-82-1209
- ホームページ
- [リンク]
- 主祭神
- 武甕槌大神
- その他
- 境内の入口に駐車場あり。普通車300円。
この鹿島神宮を含め、古い時代の利根川の河口沿いに展開する香取神宮、息栖神社をあわせて「東国三社」と呼ぶこともあります。
祭神は、香取神宮に祀られる経津主大神とともに葦原中国を平定したとされる武甕槌(タケミカヅチ)大神です。
古代には常陸国は蝦夷征伐の前線基地となっており、その守護神として朝廷から崇められたほか、摂政・関白を多く輩出した藤原氏との関係も深く、氏神として奈良の御蓋山(御蓋山)に勧請されて、のちに春日大社となっています。
武甕槌大神は武門の神としても知られており、塚原卜伝は鹿島神宮に参籠して「鹿島新当流」の剣術を授かり、のちに室町将軍の足利義輝に「一の太刀」を伝授したとされています。