ポイント
四国札所の霊山寺から大麻比古神社に向かう参道が大変長いのでびっくりしましたが、その先の境内正面には樹齢1000年を超えるとされる御神木のクスノキがあり、力強く出迎えてくれます。
ここはやはり大麻山のパワーが流れこむ場所のようで、ご利益としては方除、厄除、交通安全とされていますが、もとが開拓の神、導きの神であるだけに、地に足をつけて物事に取り組むというお願い全般によいのではないかと思います。
社殿の裏手のほうにも摂社がいくつかあり、また森の木々も生い茂っていて、正面が比較的ライトな雰囲気だとすれば、裏に回るほどさらに神秘的な雰囲気が強まり、さらに先には奥宮へと続く道もあります。
大麻比古神社の付近には、第一次世界大戦のドイツ人捕虜が自治的な運営のもとに過ごしていたとされる「板東俘虜収容所」の跡があり、この境内にもドイツ人捕虜がつくった「めがね橋」がありますので(参考:鳴門市ドイツ館)、観光スポットとして見ておくのもよいでしょう。
案内地図
概要
- 所在地
- 徳島県鳴門市大麻町板東広塚13
- 交通手段
- JR高徳線板東駅から車で約5分
- 電話番号
- 088-689-1212
- ホームページ
- [リンク]
- 主祭神
- 大麻比古大神・猿田彦大神
- その他
- 境内入口に無料駐車場数か所あり。
神武天皇の時代、天富命が一族の忌部氏を率いて阿波国を開拓し、麻や楮の種をまいて殖産興業の基礎をつくったことから、その祖神である天太玉命(大麻比古神)を阿波国の守護神として祀ったのがはじまりとされています。
大麻比古神社は平安時代の『延喜式』神名帳にも記され、阿波国の一宮とされており、地域では「大麻さん」(おわささん)と呼ばれて親しまれています。