ポイント
鑁阿寺(ばんなじ)は足利学校のちょうど真裏に位置しており、最近では国宝指定の影響もあってか、ツアーの観光客も大挙して訪れるようになったお寺ですが、以前のようにほどほどに参拝者があったころのほうが何となく良かったイメージがあります。
境内は広々としていますが、周りに水が流れていたり、イチョウの巨木があったりして雰囲気もよく、ビリビリとしたすごいパワースポットというわけではありませんが、お寺らしく落ち着いた波動で安心できる感じがします。
室町幕府の歴代将軍を輩出してきた足利家の発祥地を守ってきたお寺だけに、足利市を訪れた場合にはぜひお参りしておきたいスポットのひとつです。
ただし、本堂より裏のほうはちょっと雰囲気が違いますので、入口の太鼓橋から本堂の周囲あたりまでのエリアのほうが、こちらの鑁阿寺の良さが体感できると思います。
境内の大日茶屋ではB級グルメの足利シュウマイ(肉が入っていないタマネギとソースだけの変わりダネ)などを売っていますし、足利学校にかけての路地にはちょっとした食事処やレストランがいろいろと並んでいますので、観光客が訪れるのもうなずけます。
案内地図
概要
- 所在地
- 栃木県足利市家富町2220
- 交通手段
- JR両毛線足利駅から徒歩10分
- 電話番号
- 0284-41-2627
- ホームページ
- [リンク](足利市役所)
- 本尊
- 大日如来
- その他
- 境内北門に無料駐車場。国道293号昭和通りから入る。
建久7年(1196)、足利家第2代当主の足利義兼(鑁阿)が、自宅である居館に大日如来を祀る持仏堂を建立したのがはじまりとされ、足利氏の氏寺として栄えました。
「禅宗様」という様式をいち早く取り入れた鑁阿寺本堂は、鎌倉時代につくられ、室町時代に大規模に改造されたもので、国宝として指定されています。
また、鑁阿寺の建つ場所は武士としての足利氏居館の跡であることから、境内の周囲には土塁と水堀がめぐっています。