ポイント
駅から金刀比羅宮に至る参道は途中から石段となり、その両側には土産物店が連なっていて、奥には「大門」とよばれる立派な門が控えています。
しかし、この大門は単なる境内への入口で、「御本宮」まではさらに1時間くらいをかけて長い階段を登らなければならず、ほとんど体力勝負のようなところです。
もっとも、金刀比羅宮は半ば観光地として有名になっていますので、ハードな参拝ルートにもかかわらず、老若男女とりまぜて、いつでも多くの人たちが石段を登っていますし、讃岐平野が一望できる見晴らしの良いところにありますので、気が滅入るよりもむしろ、スポーツの後のような爽やかさが得られるのではないかと思います。
神仏習合のころには御祭神は「金毘羅大権現」とよばれ、もとはガンジス川に棲むワニを神格化したヒンズー教の「クンビーラ」が、仏教の護法善神として採り入れられたものとされていますので、力強くもおおらかな感じです。
この金刀比羅宮は、瀬戸内海を見下ろす山の中腹にあることから、昔から海上交通のご利益で知られていて、ほかには社号の「金」の字から、金運招来のご利益もあるとされ、授与所でも縁起のよい「黄色いお守り」を頒布しています。
体力に自信があれば、山のいちばん上の「奥社(厳魂神社)」まで参拝するのが良いのですが、無理であれば、参道の途中の「祓戸社」で穢れを祓い、メインの「御本宮」、その左隣の「三穂津姫社」、下向道の石段を下りて「旭社」の順で参拝すると良いと思います。
金刀比羅宮の広い境内には、「高橋由一館」、「宝物館」などの文化施設や、おしゃれなカフェ・レストランの「資生堂パーラー神椿」などもあります。
案内地図
概要
- 所在地
- 香川県仲多度郡琴平町892-1
- 交通手段
- JR琴平駅または琴電琴平駅から御本宮まで徒歩1時間
- 電話番号
- 0877-75-2121
- ホームページ
- [リンク]
- 主祭神
- 大物主神、崇徳天皇
- その他
- 山内は一般車進入禁止。車は駅前の町営駐車場などを利用。
明治時代までは神仏習合の神社で、海上交通の守護神として崇敬されており、特に江戸時代には庶民の金比羅参りがさかんになり、丸に金の字を入れた柄のうちわがみやげ品として重宝されました。