ポイント
息栖神社は、東国三社のなかでは不相応なまでに規模が小さく、最初に訪れたときには「あれっ?」と思うほどなのですが、社殿の裏手のほうにはシイやタブノキなどの広葉樹の豊かな森がかなりの密度で残されていて、おだやかな雰囲気があります。
鹿島神宮、香取神宮、息栖神社の3つを結ぶと正確な直角二等辺三角形になるという説がありますが、社伝では息栖神社については別の場所から遷座したという話なので、実際はどうなのか気になるところです。
祭神もともに水や水上交通にかかわる神様なのですが、境内を出て参道を反対方向に歩くと、川の中に男瓶・女瓶という2つの井戸からなる「忍潮井」があって、周囲の海水が混じる水を押しのけて、真水だけがごぼごぼと吹き上がっているのがわかります。
実はこの井戸も戦後になって河川改修で移動したらしいのですが、境内と違った明るめの感じがあって、パワースポットとしてはまだ健在なようです。
案内地図
概要
- 所在地
- 茨城県神栖市息栖2882
- 交通手段
- 東関道潮来インターから車で15分
- 電話番号
- 0299‐92‐2300
- ホームページ
- [リンク](神栖市役所)
- 主祭神
- 岐神、天鳥船命、住吉三神
- その他
- 境内入口に無料駐車場あり。
社殿は火災のためコンクリート造りのものに置き換わっていますが、参道を入ったところにある神門は、江戸時代末期の弘化年間の建築とされています。
常陸利根川には、清水が湧き出ている聖域の「忍潮井」(おしおい)があり、水中には2つの鳥居が建っています。