ポイント
大谷寺は、写真でもわかるとおりの巨大な岩山の洞窟にあり、内部は写真撮影が禁止となっていますが、本尊の千手観音はじめ、釈迦三尊像、薬師三尊像、阿弥陀三尊像の磨崖仏があります。
説明では当初は金箔や彩色がほどこされていたらしいのですが、現在は火災でそうした色は抜け落ち、逆に岩肌の色だけが一面に広がる鍾乳洞かなにかを思わせる神秘的な雰囲気です。
この大谷観音の境内からは古代に生活していた人たちの人骨が発掘されていて、宝物館に展示されたりもしていますので、純粋なパワースポットというよりも、どこか霊的な雰囲気を漂わせているところです。
大谷寺の境内の奥には、この磨崖仏の裏山にあたる御止山への登山道があるのですが、ここの景観は別名「陸の松島」と呼ばれていて、国の名勝になっています。
江戸時代には一般人の立ち入りが禁止されていた(日光の輪王寺門跡が松茸狩りをされたとか)ので、こちらは逆にパワースポットとしての良さもそのまま残されている感じです。
案内地図
概要
- 所在地
- 栃木県宇都宮市大谷町1198
- 交通手段
- 東北道宇都宮インターから車で10分
- 電話番号
- 028-652-0128
- ホームページ
- [リンク](坂東札所霊場会)
- 本尊
- 千手観音
- その他
- 境内入口に無料駐車場。拝観料大人300円。
本堂は巨大な岩山に穿たれた大谷石の洞窟のなかにすっぽりと収まるように建てられており、内部には日本最古といわれる巨大な磨崖仏が、洞窟の岩肌に彫刻されています。
本尊の高さメ4メートルの千手観音もこうした磨崖仏のひとつで、弘仁元年(810)、空海がこの像をつくり、大谷寺を開いたとされています。
大谷寺に現存する10体の磨崖仏は、国の重要文化財、特別史跡のダブル指定を受けています。