妙義神社

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パワースポットとして取り上げられる神社仏閣には、人によって合う・合わないがあるため、一概にお薦めすることもできないのだが、妙義神社などは個人的にはなかなか良さそうだと思う。

ここは妙義山の山麓にあるが、妙義山の見た目自体、岩肌がむき出しになって、どこまでも高くそびえていて、なかなか凄みがある。

社殿も黒漆塗りの美麗なもので、本殿から波己曽社、社務所の御殿と重要文化財クラスのものがいくつもあり、城郭のような石垣の上に建っているので、普通に観光目的で来ても見事だと感じることだろう。

よほど多くの人が昔から参拝に訪れていたのか、波己曽社から本殿へ至る石段は、角が摩滅していて、かなり歩きにくく、段数も多いのでつい途中で振り返ってしまうほどだ。
ただこの石段も山から降りてくる気で溢れかえっているようなところだし、入口には御神木の三本杉もあって、横着して裏道を通るのはちょっと勿体無い感じがする。

本殿の周りもきれいに掃き清められていて、山のパワフルなエネルギーを直に感じられるところで、特に何か意気消沈して元気がなくなってしまっているような人にとっては、この妙義神社の参拝というのは意義のあることと思う。

ちなみに、社殿の裏手のほうに回ると心願成就天狗神社があって、逆に天狗面に顔を覗かれているような感じなのだが、お参りしておくとよいだろう。
後戸の神ではないが、わざわざ拝殿の表ではなく裏にもってくるところはちょっと違うわけだ。

あとは説明書きは別にないのだが、このあたりにある外見は何でもないような岩なども、おそらく古い時代には神を招くための磐座かなにか、特別な存在だったのではないかと思う。

境内の真下には道の駅もあるので、一休みするのにも都合がよいが、あわせて参拝するなら、貫前神社や金鑚神社、金鑚大師あたりはマイカーで気軽に行ける距離にある。

もし時間があれば、有料ではあるが、今は宝物館になっている御殿のほうも見学するとよいかもしれない。
高いところからの風景が借景になっているし、見学者もあまり来ないので、のんびりすることができるだろう。

はじめは外観が壮大すぎてちょっと参拝を躊躇していたのだが、神社に呼ばれる系の記事かどこかに書いたような、いきなり拒まれるということもなく、いつもウエルカムな感じだった。
ついでながら、何回か訪問していたら野生の猿に出くわしたが、まあ瑞祥のお使い動物かなにかだと思っておこう。