神社に呼ばれるとは - 大前神社

「神社に呼ばれる」というなかでも、たまたま参拝したくなって訪れたところが、タイミングよくお祭りだったということも、あんがいと多いものだ。

延喜式式内社という古い歴史をもつ神社で、栃木県の東のほうに大前神社(おおさきじんじゃ)という神社がある。国道から若干離れているので、ふつうは通りかかったところでめったに行くようなものでもないが、私が訪れたときには、どうしても国道沿いにある「大前神社」と書かれた看板が気になってしかたがなかった。

実は2回ほどスルーしたあげく、3回目になって、ようやく車の進路を変えたので、自分の意思としてははなから行く気はまったくなかったが、なぜか引き寄せられてしまったということになる。

行ってみると、住宅街にありながらも、かたわらに五行川という川があって、鎮守の森もそのまま残っていて、なかなかよい環境で、祭りを見物しようと訪れている、地元の人とおぼしき人たちもおおぜいいた。

私はしょせんよそものなので、ちょっと場違いな感じもしたのだが、せっかくの機会なので、祝詞奏上の段あたりまでは、そのままぶらぶらと大前神社の境内に滞在していた。

やはり祝詞というのは威力のあるもので、祝詞奏上になると、場の空気がかなり強力になったという感じがしたのを覚えている。

ここには「日本一えびす様」という、境内社の大前恵比寿神社があって、これは宝くじで高額当選した人が奉納してできた神社らしい。
後からその事実を知ったので、ろくにお参りもしなかったのだが、こんど行きあわせたときには、せっかくなので宝くじの高額当選を祈願してみたいものだと思う。

大前恵比寿神社は、大前神社の境内にある別の神社という扱いになっているらしいが、本体のほうの大前神社から勧請を受けたもので、実はいっしょの神様を拝んでいるということになる。

大前神社の祭神は、事代主命と大国主命、わが国では恵比寿、大黒としても祀られることがある神様で、たしかに宝くじのような、財物を引きよせるという御利益は期待できそうなのである。