潜在意識と時間感覚

潜在意識を使って願望実現をしようとする場合に、しばしばネックになってくるのが、過去の人生でつちかったトラウマや思い込みといった余計な情報のほかに、時間の感覚が顕在意識と潜在意識とではズレているかもしれないということがある。

時間については真に科学的にどうかということのほかにも、オカルト界隈ではさまざまなことがいわれている。

たとえば、世の中には無数のパラレルワールドがあって、願望が実現していない状態の自分も、願望が実現している状態の自分も、同時に両方存在しているのだという考え方がある。

また、肉体というのは単なる魂の入れ物に過ぎず、生まれ変わり死に変わり、要するに輪廻転生を繰り返しているのだから、過去も未来も現在も、実は魂のレベルから見れば一続きのものなのだという考え方もある。

これらは現実に誰も論証できない以上は、間違っているとも正しいともいえないわけだが、潜在意識がこうした考え方のもとに活動しているとすると、場合によっては「顕在意識」のほうで意図しているような願望実現がうまくいかない可能性があるのだ。

例示のなかの前者の考え方でえいえば、パラレルワールドのどこかの世界で願望実現ができれば、いま現在の「顕在意識」レベルでフォーカスしている現実世界では、もはや願望実現などしなくてもいいだろうという言い訳が生まれる。

後者の考え方であっても、あと何回か転生した先の何百年後かの未来で願望実現が叶うようにしたので、もう現実世界で実現しなくてもよいという言い訳が成り立つ。

どちらにしても、肉体をもって活動している「顕在意識」のレベルからすれば、とうてい受け入れられない考え方だが、彼ら潜在意識にしてみれば、どうしてそんなにも時間にこだわるのかということになるのかもしれない。

こうした場合の対策として、

1. 「今年の10月31日までに必ず実現させてください」、「できるだけ早く実現してください」といった、期日の指定を願望の内容として盛り込んでおく、

2. 「私に芸能人の誰々のようなかわいい恋人ができた」、「恋人とデートを楽しんでいる」といった感じで、願望の内容を過去形、あるいは感情を伴った現在進行形にしておく、

3. 「お金持ちになっている世界にフォーカスしてください」のように、パラレルワールドがあることを前提として、どのような世界にフォーカスしたいのかという指定として願望の内容を定義する

といった工夫がある。

いずれも決定的に願望実現に結びつくかどうかはなんともいえないところで、この方法で叶ったという人もいれば、叶わないという人もいるのだが、何度やっても失敗という場合には、時間感覚に注目して、試してみる価値はあるだろう。